芽吹くころ

 今年も春のお彼岸を迎える季節となりました。3月は旧暦での呼び名を「弥生」といいます。「弥」はいよいよ,ますますなどの意味で「生」は生い茂ると使われるように,草木が芽吹くことの意味だそうです。


 境内の木々の芽もふっくらとしてきました。

 毎年,たくさんの実をつける南高梅の老木ですが先月は大きな補修をしました。生きていますから,わたしたちと同じく治療しなければならない時があります。

 今日はお彼岸の中日です。この中日には,わたしたち生きとし生けるもの命の根源である太陽が御薬師様のおられる真東,東方薬師瑠璃光浄土から昇り,そして阿弥陀様のおられる真西,西方極楽浄土へ沈む仏縁の深い日です。

 陽射しがなく,今ひとつのお天気でしたが,昨日まで蕾だった南高梅の花が咲き始めました。


 普段,ご先祖さまにご無沙汰がちになっている方も,寒さが緩み,心も穏やかになるこの季節にどうぞお寺参り,お墓参りにいらしてください。