秋彼岸のこころ

 空は高くそしてどこまでも青く,そよ吹く風に秋の訪れを感じます。


 20日の彼岸の入りから,肌寒い日が続いておりましたが,23日の中日は爽やかな秋晴れとなりました。暑いほどでした。


澄みきった青空が,見事でした!!

 暑かった夏がようやく過ぎ,待ち望んでいた過ごしやすい秋ですが,これまでの慌ただしかった日々にひとくぎりつく様な気持ちではないでしょうか?


 秋彼岸の頃は実りの秋であり,食欲の秋,スポーツの秋など心が踊るのと,またそれとは逆に今年も残り少なくなっていく寂しさの様な心も感じます。


 秋彼岸のこころ,皆さんはどの様なこころでしょうか?

 中日のこの日は,お位牌に「おはぎ」がお供えされます。


 小豆の赤は,邪気を祓う効果があるといわれているそうです。小豆の他にずんだ,きな粉など数種類のおはぎをお供えします。


「おはぎ」に想う,彼岸のこころ

 塗香(ずこう)です。心を清めるために手などに塗る粉末状のお香です。

 指先でひとつまみ,つまんで両手の掌で石鹸で洗う様に塗ります。ややスパイシーな香りが特徴でしょうか。

 お彼岸とは,古代インドで使われていた梵語の「パーラミタ」の意訳「到彼岸」が語源とされています。お彼岸中は仏様になる修行をする期間でもあるといわれます。


 お墓参りも修行の1つであります。お供えする花は,冬の厳しい環境を堪え忍び,春に綺麗な花を咲かせることから忍辱の修行を表すとされます。

 忍辱とは堪え忍ぶことです。

 私たちもまた良いことばかりでなく,苦しみや悲しみを堪え忍んで生きております。

 お彼岸を機に,考えてみたいと思います。



 思いやりの心を育み,家族や友人を幸せにするこの世の仏様になりたいと。